フィギュアスケート分析ノート
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ちょこっと分析:ジャンプの加点に定義は存在するのか?【GOE編①】
9月上旬あたりに公開したいと思っている分析があるのですが、ちょっと長くなりすぎるのかもしれないので、今のうちに分析法を2つほど紹介しておきたいと思います(①波形を比べて分析する方法②ランダム・ナンバー・テーブルの使用法)。それと、今回はちょっとだけ、分析の成果を紹介したいと思います。

**まだ、分析し終えてないので、結論は出してません。**

GOE:GRADE OF EXECUTION

『出来栄え点』といえば、フィギュアスケートで贔屓が語られるときに、必ずといっても良いほどに繰り返し問題視される点数です。皆さん、GOEは一体なにを基準に採点されているものなのかと考えたことはありませんか?なんとなく不公平に感じてる方もいらっしゃると思います。しかし、具体的になぜ不公平になっているのか、このもやもやはなんなのか。直感でおかしいといっても「はいはい、陰謀信者の御通りデース」といわんばかりに無視されます。根拠がなければ仕方ないのかもしれませんが、さすがに何もないわけがないだろうと感じてる方々が多いと思います。

解説者は丁寧にそれっぽい理由をつけて加点に値すると語っていますが、あれは解説者でなくても、視聴者である私たちでさえ、「この選手はもらえるからなあ」と予測することが出来ます。

予測できる、ということは、そこにパターンがあるということです。
ここにヒントを感じたので、GOEを分析してみようと思いました。

まず、下記のグラフをご覧ください。
このグラフは試合の勝敗を大きく左右するといわれている
"とある2つの要素"を比べたものです


重要なのは数値ではなくて、波形です。

pcsgoe1.png
これは2013年に行われた世界選手権に出場した女子のグラフです。
ご覧のとおり、ものすごく波形が似ていますよね。
いったい、上のグラフと下のグラフは何を表していると思いますか?







はい、答えです↓
pcsgoe2.png

ジャンプ
の加点(GOE)と演技構成点(PCS)を見比べたものでした。

どうみても同じように採点しているようにしか見えません。

***「ジャンプの加点」(データ)を選抜した方法***
・同じ条件のジャンプを集めるため、成功させたジャンプのみを参考。(ミスしたジャンプは内容によりGOEが上下する。よって、ノーカウント。GOEでマイナス判定のあるジャンプもノーカウント。コンビネーションジャンプも取れるデータが少ないため、今回は単独ジャンプのみを対象とした)
・世界選手権13のフリープログラムから上位10名のデータを参考。
・フリープログラムのみを検証。

追加:
method1.png
↑こんな感じでデータを集めていきました。

「ジャンプの加点」と「PCS」を比べたのは、女子の世界選手権13のフリープログラムが初めてでした。このパターンに気づいたときに、次は世界選手権2009年のグラフを作ってみることにしました。なぜ09年かというと、この年も13年と同じ、五輪プレシーズンだったからです。

さて、かぎ集めたデータは全部で35個(上位1から15~20名ぐらいだったと思います)。
世界選手権2009年の女子の「ジャンプの加点」と「PCS」を比べた結果がこちらなのですが・・・
wc2009pcsgoecomparisondata.png


データが多すぎて見難い

似てるけれども、似てないところもあるような?という具合に、なんとも言いがたい。
そこで、「ランダム」にデータを12個(35個の3分の1)選抜し見やすいグラフを作成することにしました。

しかし、『ランダムにデータを選択する』という行為は人間には不可能です。適当にデータを選ぶことはランダムとはいいません。個人では、どうしても偏りが出てきます。ランダムに選択することは、何も使わずして心をもった人間には無理でしょうね。

そこで登場するのがこちら!

”Random Nunber Table” -- ランダム・ナンバー・テーブル
(下記のテーブルは私が使用したものです。)
randomtable2.png
http://stattrek.com/statistics/random-number-generator.aspx

これは統計学で使われるテーブルなのですが、こちらのサイトで、何の関連性もない数字をランダムに表示してくれます。ちなみに黒と赤の丸はペイントソフトで私がつけました。もともとこんなにゴチャゴチャしていません。

ランダムナンバーテーブルの使い方
*読まなくても記事の内容は理解できます
*結果が気になる方は飛ばしてください

使い 方はとても簡単です。まず、自分が集めたデータに番号をつけます。そして、テーブルから数字を選ぶ際は、一定のパターンで選択します。特に理由はないです が、私が決めた選抜パターンは冒頭の2文字を選んでは、ワングループ飛ばして選択していきました。1から35の数字があたったときに、その番号を参考にし ていきました(上記の画像を参考)。36以上の数字が出た場合は無視です。もし同じ数字が出た場合、2個目はノーカウントにするものなのかと思いますよ ね?でも違います。同じ数字が出た場合でも、テーブルで表示された順番でデータを並べていきます。このテーブルはランダムに並べられた数字なのですから、 同じ数字を使うこともランダムのうちに入るのです。「あ、2度出たから変えよう」、というのは主観的な判断になります。


主観を取り除くため、ランダムテーブルを使用し、グラフに使用するデータを選択しました。
ランダムテーブルに従い、5・35・19・13・7・22・16・26・7・25・1・18・28番をグラフにします。

その結果、
世界選手権2009年に行われた、女子の「ジャンプの加点」と「PCS」の波形は・・・・

wc2009pcsgoecomparisondata2.png

似てると思います。
やはりジャンプのGOEはPCSと同じように採点される傾向が強いようです。

GOEとPCSには別々のガイドラインがあります。しかし、今回検証した2大会では、「ジャンプの加点」と「PCS」の波形が酷似している以上、ジャッジは採点基準の区別が出来てない可能性が高いです

ジャンプの出来栄えが良いからPCSが高いのか。
それとも、PCSが高いからジャンプの加点が高いのか。

選手によって、どちらとでもいえます。しかしポイントはそこではなくて、「基準が同じなら、GOEはただの水増し点ではないのか?」ということです。こんな採点の仕方では、PCSが高い選手とPCSが低い選手の差が開きすぎて、たとえ技術が優れていても、PCSが高い選手に勝たせてもらえないケースが増える一方だと思います。

しかし、今回の記事では2つの大会でしか検証してないですし、***今はまだ「GOEとPCSの関連性」の分析中です。決断は下せません***。それに女子しか分析していないので、偏りがあるといわれれば、そのとおりだと思います。ちょびちょび分析作業も進んでいるのですが、なにぶん、あっちの分析もしたいなーと目移りしてしまって、浮気してしまっている状態です・・・。(*´∀`;)

最後に

★この分析の問題点は、成功した単独ジャンプのみを考慮したというところでしょうか。ただ、同じ条件のジャンプを集めるのはとても難しいので、これが思いつく限り、もっともフェアな検証法だと思います。
★波形が似ているかどうかを判別するのは主観ではないのか?⇒そのとおりです。そのためにすべてのグラフを公表した上で、『私』の考えを述べてます。

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