フィギュアスケート分析ノート
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グラフの読み方
グラフの読み方を説明してみました。
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graph1.png

上記の画像にも書きましたが、「TESの成長率はグラフラインの下のほうに、PCSの成長率はグラフラインの上に」おくことにしました。直接グラフにTES・PCSの成長率かの説明文をいれたら、新しくデータを付け加えたときに(大会が行われたときに)、それに対応して成長率の数式が変わらなかったため、いじらずにそのままにすることにしました。簡単に言ってしまえば、「グラフに直接書けるには書けるが大会後とにいちいち書き加えなければならないため、時間が無駄に浪費されるから嫌だ」ということです。ですからすべての選手のグラフに書かれている数式は「上はPCSの成長率、下はTESの成長率」で統一しました。

☆グラフにしてなにがわかるの?


→パターンをみることができます。
たとえば、よくフィギュアスケートで言われてるのが「技術(TES)がダメでも芸術点(PCS)でトータルスコアを上げる」というパターンですが、浅田選手のグラフから浅田選手もそのパターンを踏んでいることがわかります。2007年シーズンをご覧ください。フランス杯では前回よりも技術点が下がったのにもかかわらずPCSが高くなっています。そして次のファイナルでは、技術点が大きく上回ったのにもかかわらず、PCSが下がっています。こういうパターンをたどった場合、グラフラインは「ダイアモンド型」になります。TESがダメならPCSをあげる、TESがよいのならPCSを下げる、というパターンを踏んだら必然的にダイアモンド型になるのです。浅田選手の場合2007年のシーズンはわかりやすいダイアモンド型を踏んでいると思います。

女子のグラフからもっともわかりやすいダイアモンド型のパターンのあるグラフを探しました。
graph2.png
ここまで極端なダイアモンド型にはめったになりませんが、大幅な「PCS救済」があればこのような
あからさまなダイアモンド型になります。

注:あくまで「パターン」をみるのもであり、その選手相応の点数や評価をされているかを判断しているものではありません。あくまで参考になればよいと思ったのと、自分自身の趣味のために作りました。

→成長率を量れる

成長率とは、グラフラインがどのように成長しているかをみるものです。グラフのデータがTESならTESの成長率を、PCSならPCSの成長率をエクセルを使って簡単に分析することが可能です。数学をとりグラフの読み方を知っている方なら単純なコンセプトだとおわかりいただけるでしょう。しかし、誰しも数学が得意なわけではありません。簡単に成長率の数式を読み方を説明したいと思います。

浅田真央選手のSPから、TESの成長率は(2012年12月19日現在において)

y = -0.1192x + 34.583

・・・と、表しています。
これはなにを意味するのか??

もっとも注目したい数字は「x」の前にある「-0.1192」です。
この数字はなにを表しているのかというと、成長率の育ち方がわかります。
+(または無印)なら成長率はポジティブとなり、その選手は成長しているという意味になります。
-なら、成長率はネガティブです。その選手は成長しているどころか衰えていることを示しています。

浅田選手の場合マイナスなので、TESは衰えていることがわかります。
しかし、ここで注意したいのはことはこれです:

「TESの成長率がマイナスだからといって、必ずしもプラスの選手より劣った選手であるわけでもない」ですし、「TESの成長率がプラスだからといって、必ずしもマイナスの選手より優秀であるわけではない」ということです。

例を出します。
選手Aの成績:
大会1 60点
大会2 55点

選手Bの成績:
大会1 30点
大会2 50点

選手Aの成長率はマイナス5で、選手Bの成長率はプラス20点。
しかし、選手Aの平均点数が57.5点で、選手Bの平均点が40点であることから、
選手Aのほうが優秀だと示しています。成長率がマイナスでも、優秀なのは選手Aのほうです。

別の例:
選手Cの成績:
大会1 65点
大会2 70点

選手Dの成績:
大会1 50点
大会2 45点

選手Cの成長率はプラス5点で、さらに選手Dよりも平均数が高いため、このケースでは選手Dのいいところは何一つありませんね。

成長率だけではその選手の実力を判定できないため、エクセルを使いTESとPCSの平均数をたたき出し、グラフにTESとPCSの平均数も付け加えておきました。これでより正確にその選手の成績や実力を判定しやすくなったと思います。


②成長率の数式からほかに何が導き出されるのか。
それは将来その選手が獲得するであろう点数を導き出せます。
もちろん誤差はありますが・・・。

なぜ可能なのか?
それは私のグラフが「時間」要素を含めているからです。成長率の数式を出すためには、時間要素を含む必要があります。成長とは、育つことですから、時間要素が含まれていますよね。もし、私のグラフが時間通りに(大会順に)データが入れられてなかったら成長率を量ることは不可能でした。

ではどうやって図るの?
各選手によって、数式の「x」に入れる数字が変わってきます。
xになんの数字をいれるのか?といわれれば、それは「大会が行われた順番」です。
意味がわかりませんね。ちゃんと説明します。

浅田選手のグラフをご覧ください。
一番最初の大会を「1」とし、2番目の大会を「2」とし、3番目を・・・・・・と、これを繰り返します。

graph3.png


この間行われたGPFは浅田選手にとって31試合目だったようです。
(*マイナー大会・国内大会を除いて。ジュニアの試合も含めておりません)

では次行われる国際大会で浅田選手が取るTESはなにか?
31の次にくる数字は、32です。32試合目の結果を知りたいので、
32を「x」に入れます。

y = -0.1192x + 34.583
y = -0.119232 + 34.583
y = -3.8144 + 34.583
y = 30.7686

次の国際試合で浅田選手がとるTESは大体30.78点あたりではないか、と予測されました。ただ、浅田選手の成長率はジャンプやテクニックをいじりはじめてからガクっとさらに下がったので、盛り返している今、今後はTESの成長率がもう少し上がることが予測されます。たぶん、30.7686のプラマ1.54点あたりじゃないかな・・・(30.7686×5%=1.54)。

⇒もしかして100試合後も予測できる・・・!?
できるっちゃーできますが・・・。単純に「x」に31+100=131を入れたらよいことですから・・・。ただそこまで先の試合結果となると信憑性がどんどんなくなりますし、信憑性をそれなりに維持しながらも出せる未来の結果は最大4,5試合後じゃないでしょうか・・・。ちなみに、世界ランキングトップ10に入っている女子の中では浅田真央選手がダントツに試合数が一番多いです。その浅田選手ですら31試合ですから、100試合後となると浅田選手には40代ぐらいまでがんばってもらう事になるので、ありえないでしょう。

⇒y = -0.1192x + 34.583 の 「-0.1192x」部分はわかったけれど、じゃあ34.583って何?

y = -0.1192x + 34.583の数式を見てください。
もし、xが「0」ならどうなりますか?

y = -0.1192x + 34.583
y = -0.1192(0) + 34.583
y = 34.583

となり、選手が出場した「0試合目」ではおよそ34.583点を取ることが予測されるのです。ただ、現実的にゼロ試合なんて存在しません。成長率のラインを見てもらいましょうか。成長率のラインを「x=0」まで伸ばすと、y=34.583になることがわかります。つまり、y = -0.1192x + 34.583 の 「34.583」 の部分は、y切片です。

graph4.png


直線がy軸と交わる点を示しています。この数字自体は分析にはとくに役に立ちません。ただ、成長率のラインのあり方を示すのに必要不可欠なだけです。


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最後に・・・・
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| | 2013/10/25/Fri 20:41 [Edit]
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| | 2013/10/25/Fri 20:46 [Edit]



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