フィギュアスケート分析ノート
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男子の3A事情。ちょっと予想外の結果が・・・・:(;゙゚'ω゚'):
最近織田がTV出演して女子の3Aの希少性を説明する時に、「男子でもトリプルアクセルをよく失敗する」と語っていました。織田が口にする前にもどこかで聞いたことのあるフレーズだったので、果たしてどの程度失敗しているものなのかな?と思い調べてみることにしました。


そこで!今回の調査は・・・「果たして男子の何割が3Aを予定し成功させているのか」「3Aの成功率はどうなのか」を調べてみました。

「男子でもトリプルアクセルをよく失敗する」は本当??

計算法やソースに興味のない方が多いので先に結果をお伝えします。

世界選手権(WC)2007~2014・五輪2010&2014での、男子の3A成功率は:
wc07,wc08,wc09,五輪10,wc10,wc11,wc12,wc13,五輪14,wc14の順に、54%,46%,62%,56%,46%,65%,55%,46%,54%,39%という結果が出ましたので、確かに3Aを飛べる男子選手でもよく失敗するジャンプのようです。大体5割ですね・・・。思った以上に失敗率が高かった。

ソースや計算の詳細を知りたい方は下記の「男子の3A」をお読みください。



男子の3A

データ集め

2007年から2014年に行なわれた世界選手権と五輪のデータを集めた。
・「3A挑戦」のコラムには、挑戦者には「1」を、回避したものには「0」をEXCELに記入し、挑戦者の人数と%をとる。
・「3A成功者」のコラムには、成功者には「1」を、失敗・ミスをしたものには「0」を記入し、成功者の数と%をとる。
・ミスの内容は問わない。GOEがマイナスなら「0」。
danshi-sp-3Asuccess-challenge-rates.png

「3Aの成功率」の計算⇒(成功者)÷(挑戦者)x100%
○○大会に出場した男子が3Aに挑戦し、成功させた%の計算は:(挑戦率)x(3Aの成功率)。
○○大会に出場し、男子が3Aに挑戦し、失敗してしまった%:(挑戦率)x(100%-3Aの成功率)。

↓これらの結果をツリーダイアグラムにしてまとめました。
まとめ
probability-3A.png
なぜかWC2010だけが、【挑戦YES=(成功)+(失敗)】・・・になりませんでした。計算法は他の大会と同じなのですが・・・。
「予定し成功」≠「成功率」。
例:世界選手権2014では出場した男子の34%が3Aを「予定し成功」させました。3Aの「成功率」自体は39%です。
*3Aの成功率=【(成功者)÷(挑戦者の数)】
*予定し成功=挑戦率x(3Aの成功率)=挑戦率x【(成功者)÷(挑戦者の数)】

!! 上記のツリーダイアグラムの解釈には少し注意が必要です。「挑戦率」は、出場選手数に左右されます(挑戦率=(3A挑戦者)÷(出場選手数))。世界選手権2007、2008、2009、2010は、出場選手数が42,45,50,46名と多めなのに比べて、それ以外の大会は30名前後です。ですから、下位の選手数が多ければ多いほど、3Aが飛べない選手が増えます。よって、挑戦率が下がり、「予定し成功させた選手」の数も減ります。出場選手数が42~50名の場合、予定し成功させることができる選手は全体のおよそ3割ですが、選手数が30名前後なら4割から5割にUPしています。つまり、3Aを飛べない男子(つまり下位の選手)に出場権を与えない事によって、挑戦率があがっただけのことです。


・・・ただ、ここまで挑戦率が出場選手数に影響されているとなると、もしかして3Aが飛べる男子が別に増えているわけでもないって事なのでは・・・?と思い、3Aを予定し成功させている選手数を数えてみると・・・・

3A-successful-.png

7年前からほとんど変わってない!!!Σ(゚д゚lll)ガーン

だ、男子のレベル・・・あ、上がっていると思うのですが!思うのですが!!
:(;゙゚'ω゚'):


し、しかし、ルールが改変されて、成功者の数は増えていなくとも、挑戦者の数は増えているかも!!!

3A-male-challengers.png

挑戦者の数も増えていなかったorz


い、いや・・・2,3名は・・・増えている・・・かな?

3Aの挑戦者は、大体24~29名で固定していますね。年によっては50名も参戦しましたが、30名が参戦した大会と比べて、特に増えたわけでもなかった。つまり、どの道3Aに挑戦できるほど実力があるのは上位つく選手なので、出場者を増やしたところで、飛べる選手が増えるわけではないということです。

成功率を青いラインで添えましたが・・・。これもなんとも結論付けにくい結果が・・・・。ただ、去年と今年のWCが一番結果が最悪です。挑戦する選手は2、3名増えてはいるものの、成功率が低い。もしかして4回転の挑戦が負担が出てきているのかも・・・?それとも、減点が多少和らいだことで、調子が悪くてもリスクを負って挑戦する選手が増えたのかもしれないです。前のルールだと絶対に回避したほうが賢かったですが、今はそうでもないですし。

1番いい結果が出ているのはWC2011。成功率が65%と過去7年で最高です。
一方で、つい最近行なわれたWC2014では、3Aを失敗する選手が6割と、過去7年で最低です・・・orz。おそらく、日本の観客の多さにビックリしてしまったのでしょう・・・。同じ五輪直後の大会であるWC2010では、成功率は46%だったのですが、今回は39%・・・。

同じ日本開催でも、今年のNHK杯では3Aの成功率はなんと100%!ならばGPF(日本開催)も・・・と思いきやこちらは67%。それでも2大会ともWCや五輪より成功率が上ですね。GPSのほうが大会のレベルは高い・・・のかな?

今シーズンのGPS(グランプリシリーズ)に出場した選手の3A成功率は平均して73%。WCや五輪の成功率より20~30%も高いです。GPSのほうが出場条件が厳しかったけかな?

今年のグランプリシリーズのデータ:
3A-gps.png


結論:


3Aを予定する選手数や成功者の数は、7年前からほぼ変わりありません。つまり、この3Aの調査結果から男子のレベルを推測すると、特に7年前から変わっていないことになります。ただ、3Aよりも難易度の高い4回転の成功率や挑戦率を調査すればもっと信頼性の高い結論が出せるでしょうね。

ただ4回転は数えにくいんですよね・・・。

4回転が数えにくい理由:

①ショートで入れてもいいし、入れなくてもいい
②フリーでは選手によっては0回から3回と、予定している回数まで違ってくる
③そもそも成功できる選手が回数を増やすので、同じ選手が跳んだ2回の4回転を「2」とカウントするべきかどうかも・・・。場合によっては1回成功、1回失敗といろんなケースが出てくるので、どう計算していけばいいのか・・・。

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興味深い統計をありがとうございます。
3Aは男子でも苦手な人いるよな。。。くらいにしか思っていなかったのですが、こうして数字で見ると、改めて、難しい技なんだと確認できた思いです。

男子の3Aについて考えると、いつも不満が残るのは、よほど目に見えて失敗なジャンプでない限り、URもDGもつかないことです。ほとんどの場合GOEでマイナスがつくくらいです。真央さんのGPFの3Aくらいきれいに降りた3Aが刺さるなんてことは男子の場合皆無です。

あの人を勝たせるために採点がおかしくなり始めたころから、重箱の隅をつつくような減点の嵐がふいていたときでさえ、男子の3Aは無視されていました。男子金メダリストの3Aより真央さんの3Aのほうがずうっと、きれいでしたよね!

別に男子に3Aが苦手な人がいたっていいんです。そういうひとのことを悪く言いたいわけではなくて、0,1が一意と二位を分けるような採点になっているのだから、厳粛に公正に点はつけるべきでいい加減なことはやめてもらいたい!!という怒りがわいてきてしまうのです。。。。特に3Aについてかんがえると。。。

このエントリの趣旨からはずれてしまいますね。。すみません。でも、男子でも難しい技に挑戦し続けてきた女子をつぶし続けてきたことが、女子の技の発展に及ぼした影響は大きすぎるだろう。。。と。
お隣の人がいなくなってやっと、3Aに挑戦する。。なんていう声をちらほら聞きますが、そんなに簡単にできる技ではないし、真央さんのようにコンスタントに跳べる人はしばらく出てこないだろうと思うと、ISUのしてきたことの罪深さに本当に憤りを感じます。
M&M | URL | 2014/04/07/Mon 05:06 [Edit]



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