フィギュアスケート分析ノート
自己流に、マイペースで、のんびりと。
真央の「踊るリッツの夜/Puttin On the Ritz」
ちょっと長めの記事です。

初見の感想:

よかったぁぁあああ!!!

。゚(゚´▽`゚)゚。

ゴスペルほど酷くないいいいい!!!
。゚(゚´ω`゚)゚。ホッ

=======以上=======



ここからが2度見以降の感想となります。

新プロお披露目前に、「あれ?もしかしてクネり気のある振り付けはズボンを履けば残念感が抑えられるんじゃ?」と思った矢先に、パンツスタイル衣装を身にまとった浅田選手の写真が出たので「よかった」と思いました。ズボン派は少数派っぽいですね。

次に気になったのは、

(´・ω・)このプロ、結局なんだろう??ということ。

事前に曲を調べてなかった私は、衣装からてっきりマジシャンか芸人なのかと。
女性らしく真っ赤な口紅を塗って鏡でダブルチェック。
・・・なのに、男装をしておじさん踊りを始める。意味がわかりません。

男性が歌っている曲だから不釣り合いだということもあるでしょうが、演技を通して結局真央は女性を演じてたのか男性を演じていたのかすらわからない。


「Puttin' on the ritz lyrics」で検索をかけると、こちらのサイトが見つかりました。
http://kayto-006.livejournal.com/6811.html


すごく丁寧に解説してくださっていて、大変わかりやすかったです。

「憂鬱な気分を変えるために、お金持ちの振りをしてお金持ちが過ごすような一夜を体験してみようと出掛けたおじ様の視点から書かれた歌詞」・・・のように解釈しました。いつもと違う事をするわくわく感から、テンションが高い振り付けが多いのかも?

英語版Wikiによりますと、「Putting on Ritz」という言い回しはスラングで、豪華なリッツ・ホテル(Ritz Hotel)にやってくるお客さんのようにスタイリッシュな格好をすることらしいです。「Putting On(着る・装う)」と表現されていることから、実際にお金持ちなのではなくて、それを気取った人物を表すんじゃないかと。

この曲ではファッションが重要で、どうも服装が1920~30年代の背景や雰囲気を感じさせるものばかりで、これらのファッションを徹底的に無視して女性スケーターが女性らしい衣装を着て演じるのは可笑しいようです。・・・・衣装変更を望むファンが多いようですが、残念ながら新しい衣装は期待できないと思います。上のほうで紹介したサイトに、どのようにファッションが歌詞に関係してくるのか、細かく解説してくださっているので、ぜひ読んでみてください。

・・・うーむ。日本育ちの日本人女性の浅田選手に、1920~30年代の白人社会に生きる中高年男性を演じさせようとするのが間違いのような・・・。浅田選手は頑張って演じてたと思いますけれども。

性別が大きく関係する曲を使って、性別を逆転させるのは無謀すぎる。感情を表現する曲なら誰が踊ってもおかしくないのですが、どうあがいても男性としか受け取れない演目や選曲で、女性が演じると必然的に違和感が付きまとう。まして今回のプログラムは、女性らしく口紅をしたかと思いきや、そこからずっとおじ様を演じるのだから、奇妙な演目だった。

結構ネガティブな評価っぽいですが、実はゴスペル、スマイル、メリポピ、ジュピターよりもこのEXナンバーが気に入っています。どうして似たような振り付けなのに、受け入れやすいのかな?と自分でもわからなくて、しばらく考えていたのですが、昨夜寝る前に気付きました。

これらの振り付けって・・・・・・

igotrhytm-.png
    
男性がやったほうが自然なのでは…?


浅田選手が男装するまでさっぱり気付かなかったわ・・・・。だから、今回のEXが見やすかったのか!と。

そういう動きはコミカル代表(笑)の織田選手に任せれば良し。:
nobu-sp-comical7.jpgmao-gotrhythm.jpg

nobu-sp-comical4.jpgMao-Asada-Figure-Skating-I-Got-Rhythm-Lori-Nicol-2012-2013-choreo-step-sequence-36.jpg

nobu-sp-comical2.pngMao-Asada-Figure-Skating-I-Got-Rhythm-Lori-Nicol-2012-2013-choreo-step-sequence-25.jpg

nobu-sp-comical1.jpgMao-Asada-Figure-Skating-I-Got-Rhythm-Lori-Nicol-2012-2013-choreo-01.jpg  

nobu-sp-comical8.jpgMao-Asada-Figure-Skating-I-Got-Rhythm-Lori-Nicol-2012-2013-choreo-25.jpg

nobu-sp-comical9.jpg Mao-Asada-Figure-Skating-I-Got-Rhythm-Lori-Nicol-2012-2013-choreo-step-sequence-16.jpeg

うん。織田選手は違和感ないわ。こういう動きは女性がするものではなかった模様。うーん。性別の壁って大きい!男性は「子供っぽい」じゃなくて「コミカル」と言われるのに、女性が同じことをやると「子供っぽい」と評される。

足を高く上げたり、面白い顔を作って観客に近づいたりするのは「男の人」のほうが自然と「エンターテイメント」として受け止めやすい。これらの振り付けはゴスペルでもしていましたが、奇妙な髪型にヌーディーな衣装でやるものだから見ていられなかった。芸人の世界でも一般社会でも、女性が笑いを取りに行くより男性が行ったほうが親しみやすい。

このプロをあえて女性の浅田選手が演じる必要性は?と聞かれたら、特にないような・・・・。最初っから男性に滑らせれば違和感がなかったわけですし。想像ですが、スケーティング技術の面からローリーが浅田選手にやってほしかったのかもしれませんが、親父を演じさせる事に一体どのような意義があったのか?いや、まだおじ様とわかるならマシですが、セクシュアリティすらままならない演目だった。

女性を捨てて男性を演じ切ればいいとも思うのですが、最初の「ん~ぱっ!」は可愛いし・・・。

mao-cute-scene0.png


ここまで男性のファッションが重要な曲で、「女性」を捨てず口紅を塗る動作をわざわざ取り入れている事、「男性」も捨てず男装をしている事。ここに違和感を覚えて演技に集中できなかった。・・・どちらかを捨てればよいと思うのですが、曲の解釈も、浅田選手の性別も、当然どちらも捨てきれない要素なので、単純に選曲ミスじゃないですかね。手っ取り早い解決策は、口紅チェックをやめることかも。

浅田選手のスケーティングの軽やかさを楽しめる面もありましたが、演目としては・・・・うん・・・・。うーん・・・・。せっかく綺麗なスケーティングをしてるのに、「あなた、女性なの?男性なの?」で終わっちゃうのはもったいない。

総合的に、この演目は一応「曲」を生かそうとしていますから、スマイル・ゴスペル・Jupiterより遥かに観やすく、受け入れやすかった。ゴスペルやスマイルは、『私の光で皆を元気にする♪』的なメッセージ付きでエンターテイメント性はなかったですし、Jupiterも祈り系が苦手なので好きではなかった。

今季復帰ということと、タラソワ先生が外人拒否するようになったこと。この2つの事情があるから「いままでどおり」ローリーで行く選択をしたのでしょう。EXは所詮EX。競技プロはPCSさえ出ればもういいんじゃない?みたいな気持ちもあります(I Got Rhythmもそうだった)。


とりあえず、
( 」>Д<)」 真央~!JOガンバレ!!



余談:

織田さんのえんび服。似合いすぎ。
「織田信成がえんび服姿で「TOP HAT」をアピール」
URL: http://news.walkerplus.com/article/59851/

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私も、ローリーの特にexのプログラムは苦手です。真央ちゃんの滑りの良さが活かされないプロと思います。私は昨年のノクターンの方がまだ受け入れられますね。とにかく、ローリー路線のコミカルは底が浅すぎて真央ちゃんにはあわない。本当に来季は違う振付師にチャレンジして欲しい…
日本を憂う | URL | 2015/07/31/Fri 13:16 [Edit]
はじめまして。
前々回のローリープロ考察にしてもそうでしたが、すごく考えさせられる記事でした。
TheIceの会場で生で見ましたが、前回よりも良いプロだった、動きっぱなし、ジャンプの精度くらいしか見てなかったので、プロの中身までじっくりと見てませんでした。
確かに言われてみれば、口紅塗ってるくせにタキシード着るはおかしいよなあ。
男の設定で行くのなら、蝶ネクタイを正す仕草や口ひげ付けて髭を撫でる仕草を冒頭に入れる方がプロとしては違和感がないかもしれませんね。

ローリープロはここ最近既視感ありまくりなので、私も正直言うと好きじゃないです。
月の光やジュピター、ノクターンといった真央の透明感を全面に出したプロであれば好きなんですが、それ以外のプロは別に真央じゃなくてもよくね?と言うプロばかりで…。
タラソワプロが恋しいです。
今季のSPをザ・アイスでも滑ったポル・ウナ・カベサに変えてもいいのよとつい思っちゃいました。
タラソワプロが無理なら、来季はディクソンやミルズ作のプロでみたいです。
しい | URL | 2015/07/31/Fri 21:48 [Edit]
映像てしか観てないので
映像のみの感想ですが、相変わらず軽快で見事な脚捌き、細かくて休みの無い振り付け。
だけれど動きが伝わりにくい服装、役柄にしっくりこないのは男役か女役かハッキリしないからなんでしょうかね…?
どちらと言うと彼女は音聴くとで身体が小刻みに揺れてしまう様なタイプの選手とは違うと思うので多分振り付けにとても忠実な動きだろうけど
音を消してこの演技を見ると
音もリズムも伝わってきにくい
カプリースやタンゴは音消しても聞こえて来るのですが。
勿論、現地でみたら断然良かったって感想も聞きますが
本当にドンピシャリで素敵なものを見た時のファンの興奮ってこんなものじゃないです
某YouTubeブログでも、コラボプロの感想数と興奮度合いみても、exプロとの感想と開きが極端に出てて、まぁこんなものだろうなという印象です。
あと、個人的に観客に近づくパートで舌を出す振り付けはどうかと思いました。癖なの?と思いましたが、練習動画でも同じ場所だ舌だしてたので…長くなりすみません。
| URL | 2015/08/01/Sat 08:20 [Edit]
お久しぶりです&はじめまして。

■日本を憂う様
私もこのプロよりノクターンのほうが好きです。・・・と、言いますか、ローリープロは「競技プロ>exプロ>論外>ゴスペル」と私の中でランクづけられています。ただ、タラプロは競技プロもexもランクがつけがたいです。どちらもいい!

■しい様
私は生で見れてないので、羨ましいです!とても楽しいショーだったようで。
初見では皆さん似たご感想を抱いたようですね。「真央じゃなくても・・・」というご感想、とても共感できます。ディクソン氏のプロに詳しくなかったのですが、去年の宮原選手と無良選手のフリーを手掛けた方だったのですね。興味深い組み合わせで悪くないなと思いました。いつだったか、彼が「日本人女性特有の奥ゆかしさを殺すんじゃなくて生かすべき」的な事をおっしゃってて、いい人だな~と感じたのを思い出しました。

■匿名様
>ドンピシャリで素敵なものを見た時のファンの興奮ってこんなものじゃないです
私も仮面舞踏会はえらい事になりました(笑)。舌を出すと変な顔をした写真を撮らせるようなものですし、『自らピエロになりにいかなくても・・・』という心配から私もやめたほうがいいと思います。

>音聴くとで身体が小刻みに揺れてしまう様なタイプの選手とは違う
どうなんでしょうね。ただ、そうであっても、うまくないな、と思いますが・・・。

The Ice 2013 ガールズ・ナンバー
http://www.dailymotion.com/video/x2f51aj
こういうナンバーだと、浅田選手の「固さ」が見えてしまうと思います。体をキビキビ動かしてリズムを表現するのはシブタニ兄弟のマイアさんが1番上手だと感じました。カメラが遠い時でも「一番うまい人」を探した先にはマイアさんがいました。
熊子 | URL | 2015/08/01/Sat 22:19 [Edit]
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| | 2015/08/08/Sat 01:49 [Edit]
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| | 2015/08/08/Sat 20:33 [Edit]
椅子とテーブル
ちょっと気になったんですけど、冒頭の椅子とテーブル、海外遠征にも持っていくんでしょうか?
中国と、もし出られたら、世界選手権のアメリカですか・・・。
大変そう・・・。
doroshi- | URL | 2015/09/05/Sat 23:02 [Edit]
椅子とテーブルのつづき
あ、グランプリファイナルのバルセロナもですね。
やっぱ大変そう。
doroshi- | URL | 2015/09/05/Sat 23:05 [Edit]
知識というか音楽やミュージカルに対する教養がなさすぎませんか?
普通程度の教養がある人なら多分日本人でも
MGMミュージカルやフレッドアステアは知ってると思いますし、アステアのタップを「おじさん踊り」なんて誰も思いませんよ。
ミュージカルで若い女性が燕尾服を着ていてもおかしいなんて思いませんし。
若い女性がアステアのように踊っているリッツの夜だなーと、全く違和感は感じませんでした。
それとかなり細かい足さばきの連続で難度が高そうなので誰でも滑れるプロ誰が滑ってもいいプロだとも思いません。
いくらなんでも | URL | 2015/09/12/Sat 02:32 [Edit]
■doroshi-様
舞台用の綺麗なテーブルと椅子ではないかもしれませんが、テーブルと椅子ぐらいならどの大会も予備があると思いますので、大丈夫だと思います。

■いくらなんでも様
誰でも滑れるなんて書いていませんが(「スケーティング技術の面からローリーが浅田選手にやってほしかった」)、ミュージカルに全く興味がないのは事実です。四季劇団の演技をみて値打ちがなかったなと感じるタイプの人間です。
熊子 | URL | 2015/09/24/Thu 10:54 [Edit]



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