フィギュアスケート分析ノート
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見分けがつかないジャンプ??【サルコウ&トウループ&ループ】
羽生アンチ(?)がフィギュアスケート動画まとめサイトさんのコメント欄に、「羽生選手のサルコウが正しくない」みたいな書き込みをしてから、それに賛同したり反論するコメントが見られました。

正直・・・
:(;゙゚'ω゚'): サルコウとトウループの見分けがつかない・・・だと!?という驚きはありましたが(トップアスリートのジャンプにケチつけるぐらいの人が?という意味で)、一部のファンの主張としては、羽生選手や浅田選手タイプのサルコウがトウジャンプに見えるのは、「ハの字」じゃないからだとか。

今回は、
「なぜサルコウがループじゃないのか」
「なぜサルコウがトウループじゃないのか」

という、ちょっと変わった視点からジャンプの違いを解説していきたいと思います。


Part1 【サルコウがループではない理由】

サルコウとループが似てるように見えなくもないのは、どちらもエッジをフルに使って流すように飛ぶからかなーと思います。

まずサルコウジャンプ
左足に注目してください。
salchow-tech0.png
踏み切る足と、着氷する足が。テイクオフはインエッジ。
サルコウの定義:バック・インサイドエッジで踏み切った足とは反対の足で着氷する事。

そしてループジャンプ。
右足に注目してください。
loop-tech1.png 
アウトエッジの足で踏み切り、着氷もしてますね。
(サルコウは左足で踏み切り)
loop-tech2.png 

~ サルコウとループの違い・まとめ ~

サルコウは踏み切り&着氷の足が違う。
ループは踏み切り&着氷の足が同じ。

サルコウは左足をインエッジにして踏み切る。
ループは右足をアウトエッジにして踏み切る。


Part2 【サルコウがトウループではない理由】

(´・ω・)むしろ、なにが似てるん?という疑問が私の中にありますが、とりあえず違いを説明していこうと思います。

トウループジャンプ。つま先を突いて飛び上がるジャンプ。
toe-tech.png 
トウループジャンプは、ループと同じように、踏み切る足と着氷させる足が同じなので、コンビネーションジャンプの2つ目・3つ目に使用できるジャンプです(ちなみに、上記は浅田選手の2つ目につけられた「+3T」)。フリーレッグを氷にトウピックで突きたて、飛び上がるジャンプ。ループやサルコウにはトウで突くような動作はありません。

左足に注目してみてください。


トウループジャンプ、テイクオフ時の左足の様子:
toe-tech2.png 
左足がトウをつき、その場で浮き上がり、そのまま空中姿勢に入ります。

サルコウジャンプ、テイクオフ時の左足の様子:
salchow-tech2.png 
左足をインエッジに(親指側にブレードを倒)して、
ブレード全体を氷上につけ、ブレードを滑らせて飛び上がる。

☆★トウループ・ジャンプは、ブレード全体(エッジ)が氷上につかず、トウを突いた勢いで飛びあがるトウ・ジャンプで、サルコウは、ブレード(エッジ)を氷上にべったりつけて流れを作り飛び上がるエッジ・ジャンプです。

羽生選手のジャンプをご覧ください。

トウループ・ジャンプ(進行の向き←←)
yuzu-toesample.png

サルコウジャンプ(進行の向き→→)
yuzu-salchowsample.png

「流す(ブレードを氷上につけて使い流れを作る)」という点では、ループとサルコウは似ていますが、テイクオクがアウトかインかという大きな違いもあり、さらにサルコウは「(左足)インで離陸、(右足)アウトで着氷」・ループは「(右足)アウトで離陸、(右足)アウトで着氷」という点でも違いがあるので、この2つのジャンプの見分けがつかないなんて事もないです。

(左、サルコウ。右、ループ)
salchow-tech3.png 

~ サルコウ&ループとトウループの違い・まとめ ~

サルコウはエッジ・ジャンプ、トウループはトウ・ジャンプだという
歴然とした違いがあり、なぜこのような議論(?)になってるのかがわからないです。

サルコウとループは「エッジジャンプ」類で、エッジ(ブレード全体)を氷上にべったりつけて飛び上がるジャンプです。アクセルジャンプもエッジ・ジャンプです。
一方でトウループ・ジャンプはトウをつきたてた勢いで飛び上がる「トウ・ジャンプ」類です。ルッツやフリップもトウ・ジャンプ類です。「エッジが~!」と議論になりやすいフリップやルッツが「トウ・ジャンプ」で、ループやサルコウが「エッジ・ジャンプ」だというのは、なんだか面白い感じがするかも?

【ハの字って・・・】

「ハの字」の見分け方って、私がフィギュアの勉強を始めたころに使っていた「ルッツは足元がV字」みたいな見分け方と似てるなと思いました。

ラディオノワ選手と町田選手のルッツ
(上:トウが突く直前→下:突いた瞬間)
toepicks.png 

多くの選手は、左のラディオノワ選手のように、左足のエッジと右足のトウピックがアウト(小指側)に倒れ、どことなく「V字」( \ / ←こんな感じ)に見えるのですが、右の町田選手はトウを突く足のブレードがイン(親指側)に倒れているので、V字っぽくなりません( \ \ ←こんな感じ)。初心者だった私が、「2つのブレードの様」を「ひとつの形」として捕らえ全体のイメージでジャンプを覚えたように、「ハの字」論はサルコウ判定には無関係であるもう片方のブレードも含んだイメージでサルコウを語っていますね。


サルコウは「ハの字」のイメージがあるぐらいですから、両足で飛ぶイメージが強いかもしれませんが、幼き浅田選手は片足だけで4回転サルコウに挑んでいました。厳密には「右足が一度も氷に触れず、左のエッジだけでテイクオフしてる」という意味です。

chibi-mao-salchow.png
画像にも書き込みましたが、サルコウの定義はしっかり満たしています。
それと、「く」が抜けていますね・・・
→フリーレッグ・一度も氷上につくことな「く」サルコウを飛ぶ、です。

わかりにくい点、または誤った点がありましたらご指摘ください。
それでは!

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ハの字にとらわれているから、定義と関係のない部分で「違う!」となってしまうんですね。
とっても分かりやすかったです。
ありがとうございます。
にゃじら | URL | 2016/03/24/Thu 09:47 [Edit]



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